皆さんこんにちは。
大阪府門真市の今村血管外科クリニックです。
痛みなどの症状がない下肢静脈瘤は、気づかないうちに発症して少しずつ進行してしまうこともあります。放っておくと、むくみやだるさがひどくなり、QOL(生活の質)を下げてしまうことになりかねません。
普段の生活の中で注意したい、下肢静脈瘤にならないためのポイントをご紹介します。
下肢静脈瘤は、脚の静脈に血液がたまってしまう病気です。この血液の流れをよくするには、静脈のポンプの役割を果たしてくれるふくらはぎを意識して使うことが大切です。そのため、適度な運動を心がけましょう。ふくらはぎの筋肉が鍛えられるような軽いジョギング、ウォーキング、散歩などがおすすめです。
平日は仕事や家事で歩くことが多くても、休日に家でじっとしていてはふくらはぎの筋肉が衰えてしまいます。毎日の生活の中に、運動する習慣をつけてみてください。
激しい運動や長距離のジョギングなどは、ふくらはぎの静脈内にある血液の逆流を防ぐ弁に大きな負担がかかり、壊れやすくなることがありますので注意しましょう。
食生活の改善からも、下肢静脈瘤の予防・改善がめざせます。
肥満や脂質異常になってしまうと血液の流れが悪くなり、静脈を含む全身の血管にダメージを与えてしまう可能性があります。また、動物性脂肪を多く摂取する人たちは、下肢静脈瘤のリスクが高くなる傾向がみられます。
一部の栄養にかたより過ぎることなく、バランスのよい食事をとるように心がけましょう。
販売員など、あまり動かずに立っていることが多い仕事の方は、脚にむくみが起こりやすくなります。下肢静脈瘤になるとさらにむくみの症状がひどくなることがあるので、仕事の休憩時間に軽く運動をしたり、脚を上げて休んだりと、むくまないようにケアをしてください。
また、デスクワークなどで座りっぱなしの姿勢が長い人も、むくみやすくなります。同様に、休み時間に軽い運動を取り入れてみましょう。
下半身の血流が悪くなるようなスリムなボトムスや、締めつけの強い下着類の着用もよくありません。
むくみがひどい場合は、足首から太ももにかけて段階的に圧迫して血流を促す弾性ストッキングをはくとよいでしょう。ハイソックスタイプやストッキングタイプなど、自分に合ったタイプが選べます。
生活のリズムを急に変えることは難しいですが、できることから徐々に始めて下肢静脈瘤の対策をしていきましょう。具体的な対策やケア方法が知りたいという方は、門真市宮野町の「今村血管外科クリニック」までご相談ください。